訪問看護ステーションの事業計画書の作り方|開業前に整理する項目
訪問看護ステーションの事業計画書は、融資申込みのためだけに作る書類ではありません。開業準備の優先順位を決め、採用、営業、売上、資金繰りの前提をそろえる経営の設計図です。
事業計画書に必要な主な項目
開業の目的と事業理念
なぜ訪問看護を始めるのか、地域でどのような役割を担いたいのかを整理します。理念は抽象的な言葉だけでなく、対象利用者や提供体制へつなげます。
経営者・管理者の経験
医療・介護の実務、管理、採用、教育、営業などの経験を整理し、計画を実行できる根拠を示します。不足する分野は、専門家や外部支援をどう活用するかも記載します。
対象地域と市場
訪問エリア、人口動態、医療・介護資源、競合事業所、紹介元の状況を確認します。統計だけでなく、実際の連携先への聞き取りも計画へ反映します。
提供するサービス
対応する保険、疾患、医療処置、看取り、精神科、小児、リハビリ、営業時間、オンコールなどを整理します。職員の経験と体制に合わないサービスを無理に掲げないことが重要です。
人員・採用計画
開業時と12か月後の職員数、職種、雇用形態、給与、採用時期、教育期間を月別に計画します。指定基準を満たすだけでなく、休日や欠勤時にも継続できる体制を検討します。
営業・利用者獲得計画
連携先、訪問件数、伝える内容、担当者、フォロー時期を具体化します。月ごとの新規利用者数と終了者数を置き、営業活動と売上計画をつなげます。
収支計画
利用者数、訪問回数、平均単価から売上を計算し、人件費、家賃、車両、システム、採用、広告などの経費を差し引きます。標準・慎重・好調の複数シナリオを作ります。
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資金計画
初期費用、運転資金、自己資金、借入金、返済額を整理します。売上の計上月と実際の入金月を分け、月末現金残高を確認します。
数値計画を作る順番
まず人員配置と月間固定費を決め、職員1人あたりの無理のない訪問件数を置きます。次に、利用者数と訪問回数から売上を計算し、損益分岐点を確認します。最後に入金時期を反映した資金繰り表を作ります。
リスクと対策も書く
採用遅れ、利用者獲得の遅れ、職員の退職、請求返戻、事故、感染症、災害、システム障害などを想定します。起きたときの連絡先、代替手段、資金余力を事前に整理します。
毎月更新する経営資料にする
事業計画書は開業後も、計画と実績を比較して更新します。利用者数、訪問件数、売上、人件費率、稼働率、現預金残高、紹介元別件数を確認し、採用や営業の行動を修正します。
損益計画は「訪問看護ステーションの損益分岐点とは?」、資金計画は「訪問看護ステーションの資金繰り表の作り方」も参考にしてください。
まとめ
訪問看護ステーションの事業計画書では、理念、経験、商圏、サービス、人員、営業、収支、資金繰り、リスク対策を一つの流れで整理します。各数字の前提をそろえ、開業後も計画と実績を更新できる形にしましょう。
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みなみ訪問リハビリサービスでは、訪問看護ステーションの開業・経営経験をもとに、事業計画書、売上目標、人員配置、資金計画の整理を支援しています。
※指定基準、融資、税務、労務等の個別判断は、管轄自治体、金融機関、税理士、社会保険労務士、行政書士などへご確認ください。
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