手すりはどこに付ける?住宅改修を相談する前に確認したいこと
「手すりを付けたけれど、結局使っていない」――住宅改修でよくある悩みです。手すりは、付ける場所や高さ、向きが本人の動き方に合っていないと、十分に役立ちません。
この記事では、手すりを付ける前に家族と確認しておきたいポイントをまとめます。介護保険の住宅改修を使う場合も、使わない場合も、考え方は同じです。
まず「今どこにつかまっているか」を見る
手すりを考える一番のヒントは、本人が今つかまっている場所です。壁、家具、ドアノブ、テーブルの角など、無意識に手をついている場所は、支えが必要な場面を教えてくれます。
- トイレで立ち上がるとき、どこに手をついているか
- 玄関の段差で、どこを持っているか
- 廊下を歩くとき、壁を伝っていないか
- 浴槽をまたぐとき、どこにつかまっているか
動作によって手すりの形が変わる
| 動作 | 手すりの考え方の例 |
|---|---|
| 立ち上がる・座る | 体を引き上げやすい縦向きの手すりが合うことが多い |
| 廊下を歩く | 歩く方向に沿った横向きの手すりが合うことが多い |
| 段差を昇り降りする | 段差の手前から先まで手が届く位置が目安 |
| 浴槽をまたぐ | またぐ前後で持ち替えずに済む位置が目安 |
※実際の位置・高さ・形は、体の状態や住まいの構造によって異なります。
相談する前に確認したい5つのこと
- どの動作で不安定になるか(立ち上がり、方向転換、段差など)
- 利き手と、力を入れやすい側
- 壁の材質(下地があって取り付けられるか)
- 家族の動線のじゃまにならないか
- 将来、杖や歩行器、車いすを使う可能性があるか
誰に相談すればよい?
介護保険の住宅改修を利用する場合は、担当のケアマネジャーへの相談が出発点になります。工事は施工業者が行いますが、動作の確認は理学療法士などの専門職が得意とする部分です。
実際に手すりを使う動きを見ながら位置を考えると、「付けたのに使わない」を防ぎやすくなります。M&R ウェルケアサービスでは、ご自宅での動作確認や、住まいの工夫に関するご相談も自費訪問リハビリの中でお受けしています。
よくある質問
Q. 手すりの代わりになる方法はありますか?
工事をしない置き型の手すりや、家具の配置の工夫で支えを作る方法もあります。賃貸住宅などで工事が難しい場合の選択肢になります。
Q. 付ける高さの目安はありますか?
一般的な目安はありますが、身長や動き方、使う動作によって適した高さは変わります。実際に手を伸ばして、無理なく握れる位置を確認するのが確実です。
Q. 今は必要なくても、先に付けたほうがよいですか?
使わない手すりは、かえって動線のじゃまになることがあります。今の困りごとを優先し、将来の変化に合わせて見直すほうが現実的です。
まとめ
手すりは、「今つかまっている場所」と「不安定になる動作」から考えるのが近道です。付ける前に動作を確認し、ケアマネジャーや専門職と相談しながら位置を決めましょう。
※この記事は一般的な情報です。持病や痛みがある方、医師から運動や動作の制限を受けている方は、主治医や担当の専門職に相談したうえで取り入れてください。
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